このレビューはネタバレを含みます
冒頭、フランス的としか言いようのない赤を地にしたタイトルロール→キタノブルーを思わせる蒼い宵のなかセーヌ河畔を歩くフェリックスを横から捉えたトラベリングショット→素晴らしい赤いタイトル→電球色の夜のなか踊るアルマとフェリックス→突然の画面一面の緑。
完璧。この色彩の急転換たまらなく気持ちよい。
その後も、これらの色が趣深い細部として最後まで変奏されるのもまたよし(2人が待ち合わせるカフェで座っている客のシャツと向こうの民家の板窓の水色、アルマの水着の赤と姉のカーディガンの赤、などなど)