MegmiTanak

みんなのヴァカンスのMegmiTanakのレビュー・感想・評価

みんなのヴァカンス(2020年製作の映画)
4.5
現代フランス映画界で3本の指に入るほど好きなギョームブラック。昔からその独特のセンスが大好きだが本作もその良さは健在。初期のクレールドゥニ作品のようなドキュメンタリー的な日常の中のシュールさと、エリックロメール作品のような怒涛の会話劇と一風変わった愛すべきキャラクターたちと、ジャックロジエ作品に通ずる圧倒的な”ヴァカンス”感。色々と彷彿させるものはあるけれど、すでに「ギョームブラック作品」として確立しつつある。長回しシーンもあればぶつ切りシーンもあり、ボソボソ会話シーンもあれば怒号が飛び交うハチャメチャシーンもあり、その映画としてのメリハリはもはやセンスの賜物以外の何物でもない。
カラオケシーンのなんとも言えない多幸感は、まさにヴァカンス終盤、現実に戻される直前の束の間の多幸感そのもの。
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