ナポリ

ワインは期待と現実の味のナポリのレビュー・感想・評価

ワインは期待と現実の味(2020年製作の映画)
3.8
ワインの映画かと思いきや家族愛の話。
ただメイン軸をワインに据えているため、家族の描写が真っ直ぐで気をてらわずに描くので、心にぶっ刺さる。

一方ワインの描写は無機質。
主人公がワインについて語るのは、「フランスとかイタリアとかどこか別の場所へ連れて行ってくれる」ということだけ。
きっと熱中するものはBBQ以外のものならなんでもよかったのではないか。
自分が何者になれるのか知りたい若者が現実にぶち当たる要素としてワインが用いられているように思えた。

あってほしいと期待する理想の家族愛と、冷酷な現実との混ざり合いが面白い映画。

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