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マシュー・ボーン IN CINEMA/ロミオとジュリエットのeのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

映画館で観たのはだいぶ前


映画館で上映してくれるのはとてもありがたい


バレエのDVD、なかなか映像化してもらえないから(あったとしても輸入盤だったり...)


今回


5年ぶりの来日公演


マシュー・ボーン



観に行ってきた


結論から言うと

圧巻


映画館で観た時もだったけれど


圧巻



ロミオとジュリエットは

割と


舞台装置も(設定、施設内だから)も衣装(ほぼ真っ白 それがラスト悲劇映えすることに)も

マシュー・ボーンにしては


簡素気味だけれど


(パーティーの時は、華やか
ワンピース鬼可愛かった...)


それが却って


悲劇を加速させるようで....


ダンサーの皆さん
皆さん個性的で
一人ひとりじっくり観たかった...(1回の鑑賞じゃ無理...)

マキューシオとバルザザー役のダンサーのお二人の腹筋が
ミケランジェロの彫刻のようだった....(リアルミケランジェロの彫刻 美しい...)


振付が相変らず キチッ としてて
数学的



ロミオとジュリエットの

前半は幼さが残る(でもマシュー・ボーン版は
ジュリエット、ティボルトに暴力で屈せられているので
最初から大人気味な演技)


後半は大人になる


演技の落差が見どころの1つだと思うけれど、


ティボルトを殺してしまった後と


そこからの

ジュリエットの演技が圧巻で(言語化不可)

ものすごい迫力だった..,


最期の


錯乱して



本当は


ロミオなのに




ティボルトに
今まで傷つられた恐怖と
ティボルトを
殺してしまった罪の意識で


ロミオなのに






壊れてしまった

ジュリエット(元々暴力で傷けれられて、精神は限界だったのに、ティボルトを殺してしまった事が決定打)




ロミオなのに



ティボルトが重なってしまい、


ロミオを

ティボルトと

思い込んで

殺されしまうと

思い込んで



ロミオを

刺殺してしまう



ジュリエットに刺されて混乱するロミオの表情(泣く)




ロミオのお腹から

ドロッ
と溢れ出す血液(舞台で観ると、ものすごく生々しくて...うわぁっ...となったし、泣く...ここで真っ白な衣装がいきてくる。真っ白な衣装に、血が映える(映えすぎて、うわぁ...となる))



気付くとロミオは血だらけ

どうしてロミオと自分の手が血だらけなのか
わからない 混乱する ジュリエット(泣く)





自分の手には血だらけのナイフのジュリエット



ロミオを刺したのが自分だと気付くジュリエット
(泣く)



息も絶え絶えなロミオを見て


自分で自分を刺すジュリエット(泣く)





シンメトリーに横たうロミオとジュリエット
(この構図が美しい...)





息絶えた二人を


霊安室(?)のベッドに置く施設の仲間達

(この置き方が割と乱雑な置き方で、
ロミオの足とジュリエットの手がベッドから飛び出していて、そのアシンメトリーか構図が なんとも よかった... )




プロコフィエフのあの独特な音楽がまた...




欲を言えば

生オケで観たかった...(無理は承知)






アンコール、最後



血だらけの真っ白い衣装の二人、



寄り添いながら

舞台から去っていく



二人の姿...



"あちらの世界"


では


二人


一緒になれたのかなと


思わせてくれるような


救い





少し

見せてくれる




サービス演出(本編でやったら この場合たぶん台無し 本編は悲劇でやりきってくれたのがよい)



また映画館でやって欲しいし、


来日もして欲しい....(ドリアン・グレイの肖像と赤い靴が観たい...白鳥ももう1回観たい...)
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