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バレエ: 未来への扉ののんchanのレビュー・感想・評価

バレエ: 未来への扉(2020年製作の映画)
3.7
インドの貧困、宗教観の違いなど厳しい環境の中から若きバレエダンサー2人が成功を手にした実話を基にしている青春物語。


ムンバイダンスアカデミーにアメリカから新しいダンス教師サウル(ジュリアン・サンズ)がやって来る。イスラエル出身で恵まれない環境から努力と実力でアメリカに渡った華やかな経歴を持つが、言葉の壁もあるし、見るからに偏屈で厳しい指導者だった。

アシフ(アチンティア・ボース)はスラム街でストリートダンスに夢中。伯父が宗教家で一家は厳しく指導され、とてもダンスで食べていけるとは思ってもいなかった。しかし、ダンスの才能を信じた優しい兄が無料でレッスンを受けられるとダンスアカデミーに連れていく。

ニシュ(マニッシュ・チャウハン:本人)もスラム育ち。父親の稼ぎは少なく、妹の病気の薬も買えない。稼ぎ頭として期待して育てられ大学に進んだが、内緒で出演したTVのダンス番組で特別賞をもらいダンスアカデミーに誘われる。教科書代をレッスン料にあてがって通い始める。富裕層の彼女がいるが、住む世界が違うと彼女の親に蔑まれている。サウルから最初に認められたアシフにライバル心を燃やす。家からも出され倉庫のような場所で暮らし、誰よりも努力と研鑽を積んでいく。

ニシュもサウルに認められ、2人はサウルと同居を始めるが、始めの頃は犬猿の仲で喧嘩も絶えなかった。しかしサウルに認められた同士、少しづつ友情が芽生えていく。共にアメリカへのチャンスを手にする。


起承転結はしっかりしていて観易いが、先が読めてしまうのが少し残念。

教師役ジュリアン・サンズは名脇役だが、この役はダンス教師という雰囲気を感じられずでした。

ダンスに厳しい目線となり申し訳ないが、一流ダンサーではなくダンサーの卵なので期待するほどの踊りではなかった。
アシフのストリートダンスは上手でした。
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