リトル・ガールのNaitoMamiのレビュー・感想・評価

胸に沁みいる作品だった。
つらさを抱えるサシャのこらえきれない涙は、見る側の胸にも突き刺さるけど、両親や兄弟、ドクターがそれぞれの視点と想いで、サシャに「自分が思うままにしていいんだよ」と態度や言葉で何度でも何度でも何度でも伝える様子に、私までもが励まされる。

無理解や偏見と闘う強さ、と言葉で書くのはたやすいけれど、その強さも家族たちがそれぞれに悩んだり迷ったり、時には自分を責めたりしながら、決してブレないサシャへの愛情を頼りに少しずつ手繰り寄せてきたのだと、その道程を思う。