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チェチェンへようこそ ーゲイの粛清ーのTKのレビュー・感想・評価

4.0
「正義」というツールは使うものによって凶器にも救いにもなり得る諸刃の剣であることを突きつけられ、思っきし殴られたような衝撃を受けた。映画でこの感覚を味わうのは久々で、しばらく引きずりそうな気配。。

ゲイ狩りと一言で表するにはあまりにも酷い蛮行を直視するのがキツかった。こんなことが現実に しかも現在進行形で 国のトップダウンで横行していることに戦慄が走った。
チェチェンの首長も絵に描いたような悪人やけど、ケツ持ちがプーチンというのが地獄のような現実に拍車をかけているよね。
そんな地獄から命懸けでの脱出を試みるLGBTの人達と支援団体に密着したドキュメンタリーが本作。

怒りと心理的ダメージで休憩を挟みながら完走した。ショッキングな場面もあるから大々的におすすめはできんけど、そこも含めて現実を直視して考えることで、この作品が世に出た意味が生まれると思った。
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