喵來

チェチェンへようこそ ーゲイの粛清ーの喵來のレビュー・感想・評価

4.7
フリッツバウアーをはるかにはるかに上回る人間が出てこないと何にも進まないんだろうなと。
ソ連と北朝鮮はほんと得体が知れなくて怖い。

「殺されない限り私たちの勝利だ」
ちょと楽観的な映し方があったのは気になったけどこの一言が全部一掃しやがった。

綺麗な街並みで自然なのに当然のように存在する軍隊や政治的なもの。。。
そして、その政治的なものが多い画数全てが恐ろしい。。なんで真顔であんなことが言えるんだろう。神の名を語って当然のように。

「この国に殺人はない。」と言ってたソ連。活動家に関しても、家族から攻めていくってソ連の頃から何も変わってなくて怖すぎ。


チェチェン:ジョージアの北ロシア南部イスラームスンナ派
ロシア全体的にゲイに厳しいイメージあるからなぜチェチェンだけに限定するんだろって思った。が。ゲイ狩りが特に横行している地域なのか。ちゃんとモスクワ側も出てて納得である。

そもそもチェチェン人とはなんぞやって感じである。歴史的にも混淆してるし。そのネタもちゃんと描いてあって良い。

なんでストレート男どもは「自分が狙われる」なんて烏滸がましいこと思えるんだろう。架空の恐怖に怯えるなよ。ホモフォビアたあ。
そして女性は「家」で存在を消される。イスラームとヒンドゥの否定的イメージが体現化されてる感じ
その家から逃れて外国に行っても、待つのは弱者であることからくるレイプへの恐怖。

拷問の仕方がとても古典的だけど、それが1番効くってことと、それが規制すらされてないってことがね。むしろ暴行にも誘拐にもマニュアルがちゃんとある。
喵來

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