猫そぎチャンスペロッテ

チェチェンへようこそ ーゲイの粛清ーの猫そぎチャンスペロッテのレビュー・感想・評価

3.5
面白いドキュメンタリーではないと知りつつ観たが、観なくてはいけないと思いました、そして内容は直球の胸糞です。

国民のほとんどがイスラム教徒の「チェチェン共和国」では、家族のなかに同性愛者がいることは不名誉だという考えが強く、血によって償うべきだと考えられていると、

その同性愛者への粛清のやり方に、憎しみを込めていることが許せない、
ゲイもレズも、決してはみ出しものでなく、れっきとした人間であるのに、
(友達のジュンちゃん(ゲイ)のことを、つい思い出してしまう😭💧)

逮捕されたゲイのインタビューでは、
「捕まえたゲイに10人を密告させ、それをまた拷問にかける、警察はその親族に彼らを殺すように忠告する。
他のゲイは、針金で指を縛られ電気ショックをやられたり、殴られて鼻の骨も折った人もいた、
また、ネズミを背中に乗せられ鍋をかぶせ加熱すると、ネズミは逃げようとして背中の皮膚を引きちぎる、そして苦しんで死んでいく」と話していた。

チェチェン共和国(ロシア連邦のひとつ)はロシアのプーチンを後ろだてにもつカディロフの独裁国家だ、
LGBTへの迫害や殺害に対しては、罪に問われない。今また、スターリンやヒトラーの時代と同じことが、反LGBTの弾圧で行なわれている。

そのチェチェンでの、罪状も裁判もない同性愛者絶滅計画という考えは、共同体主義(コミュニタリアニズム)や、イスラム法の男尊女卑、“同性愛は違法”の考えかたからきているのか(タブンソウダロウ)

東南アジアのイスラム教国でも、同性愛を「違法」としている国があると聞きます


本作品内では、被害者の命を守るため、フェイスダブル技術(ぼかしは無い)を駆使し身元を特定不能にしていて撮影してます