パレスチナの女性映画監督アンマリー・ジャシルの作品。「Salt of This Sea」に続いて彼女の監督作は2本目の観賞です。
ヨルダンの難民キャンプで暮らす11才の少年が父親を探してパレスチナへ行こうとする話。一緒に暮らす母親や道中で出会うアラブの武装グループとの生活が描かれる。子どもの目から見た戦争が辛い。
なぜか印象に残ったのはグループにいた女性兵。他の隊員が愛する家族からの手紙を受け取る中で「誰も私がここにいることを知らないの」と言う。この人の人生が気になる。
複雑な問題が淡々としながらも丁寧に描かれていた。そしてやはりこの監督は映像や音楽も美しい。