MubaoMasato

僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46のMubaoMasatoのレビュー・感想・評価

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『笑顔をいつも披露するアイドルに、釘を刺すグループの誕生であった。』
初めて欅坂46が登場した時、自分が真っ先に感じた言葉でした。
果たして、どのようなグループなのか?
中を見てみると壮大なドキュメンタリーであった。

あらすじとしては、独創性と圧倒的なパフォーマンスで熱狂的支持を集め、目覚ましい活躍を続けてきた欅坂46。
2020年に不動のセンター平手友梨奈が脱退が発表され、7月16日に欅坂46としての5年の歴史に幕を閉じることが発表された。
欅坂46の激動の5年間を追うドキュメンタリー。

まず、Amazon primeで、プライム会員は無料で配信されて、すぐに観ました。
自分は元々アイドルにはあまりハマりませんでした。
理由は、笑顔をどんな場所に振り撒くのは、本当の人間ではないということをいつも感じていたからです。
アイドルは、笑顔で飯を食う時代が一時期はありました。辛いときも落ち込んだときも偽りの仮面で自分の本性を殺して、ファンのために生きていかなければならない。
だから、自分はそんなアイドルが嫌いでした。
しかし、欅坂46は違いました。バラエティーも、普通の人間のように受け答えをしたり、全然笑わないし、曲も若い男女に対して、マイノリティーでも、自分が一人でも絶対に諦めるなという歌詞ばかりで、自分は衝撃を受けました。

『こんな、アイドルがいるんだ、、』と
すぐに、曲も全て聴き、欅って書けない?も全て観て、名前も全て覚えるほとでした。そこまで呑めりこんだ自分がいました。

特に、自分は平手友梨奈さんと小林由衣さんが好きで、いつも影ながら応援してました。

しかし、ある時を境に欅坂が崩れていきました。それは、2017年6月24日にある男が欅坂46の握手会で発煙筒を掲げ、果物ナイフ一本所持していた事件が発生した。自分はここで欅坂46が崩れたと感じます。
ファンというのは、崇拝している人を殺しかねません。アンチよりも、ファンの方が、アイドルは死ぬ確率の方が大きいと感じます。
また、個人的に握手会という制度は撤廃すべきだと考えます。
もし、あなたがアイドルで見知らぬ人の手を握りたいですか?どうします、その人のバックに凶器があったり、手に○子がベッタリついていたら?
人間不信になりかねませんし、傷つけられる危険性があります。
単なる商業主義に走るのは、人々を助けることが少なく、危険の方が大きい。
この言葉を早めに理解すべきです。

そこから、不動のセンター平手友梨奈さんの不信感が露になってきます。
自分のパフォーマンスが曲に合っていないことで、ライブを欠席したり、テレビにも出なくなりました。
ここで、自分は一瞬良くないことがよぎりました。それは、欅坂46が潰れることです。
平手友梨奈さんの存在が消えることで、その穴を埋めるキャラが不十分だったことが明らかになります。
そして、平手さんの仲が良かった人達が卒業していきます。
これが、欅坂46が潰れてしまうと感じた理由です。
その自分の勘は、その後当たってしまいました。此のときは知りませんでした。

その穴を埋めるために、小池さん、小林さん、菅井さん、鈴本さんが埋めにかかります。
ここで、自分は希望を感じました。
滅茶苦茶良かったんですよ。想像を越えてきました。特に菅井さんの不協和音。
平手さんに劣らず、感情も乗っており、流石でした。しかし、自分は気づいてしまいます。
自分はいつも平手さんと比べてしまう欅坂46になってしまったんだなと。
菅井さんも良かったけど、平手さんが一番かな。と自分はいつの間にかその思考になってしまいました。

そこから、自分は欅坂46のライブからは離れるようになり、曲だけしか聴かなくなりました。理由は、平手さんは曲だけには出て歌ってくれるからです。

勿論曲は全て良いです。どれを取っても、自分の心にぶっ刺さりの内容ばかりで、時には涙を流すこともありました。
また、衣装も現代のアイドルに媚びておらず、男らしく、自分の美に当てはまるものばかりでした。
ステージも、カッコ良く檻の演出がとても良かったですね。

そして、不動のセンター平手さんはいなくなり、欅坂46は終わりを迎えました。
彼女達のドキュメンタリーは、終わりを迎えます。
そして、自分も欅坂46が終わったことで、自分も今後アイドルを応援するのは辞めると感じました。

欅坂46の歴史が詰まった作品。自分の思い出と共に観るとより面白くなりました。
お勧めでございます。
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