CHEAPGUY

僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46のCHEAPGUYのレビュー・感想・評価

3.0
ガールズユニットの常識を破る、アイドルらしからぬパフォーマンス、反体制的なメッセージのこめられた楽曲(体制派中の体制派の手になるメッセージは実際には致命的に浅い)で確固たる存在感を示した欅坂46。実態はただのアイドルに過ぎないのだが、一人平手友梨奈だけがパフォーマーとしてアイドルの殻を破り出てしまう。それからユニットは「平手友梨奈と欅坂46」に変容する。長い髪を前に垂らし群舞するスタイルのパフォーマンスはただでさえその他のメンバーの個性が見え難く、派手な「総選挙」をしない方針は良くも悪くも顔の見える(ファン以外に見分けのつく)スターを育てなかった。結果として平手頼みのバックダンサーズはカルロストシキを見つけることができずに崩壊する。アイドルから抜け出せと言いながら、実際には他のユニットと同じように彼女たちを操る大人の思惑に、平手が収まりきらなかったことがプロジェクトの敗因。平手が死ななかったことは救い。
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