みく

僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46のみくのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

長年応援してきたファンとしてはすごく楽しめた映画だった。と同時にどう感情の落とし前をつければいいのかわからない。
平手友梨奈はやっぱり天才だとも思ったし、これからの欅坂も応援したくなった。けどやっぱり悲しい。

1番印象的だったのはてちは初期のライブから舞台の裏側では弱音を吐いたり辛そうな表情をしていたところ。
舞台に立つと人が変わったように完璧なパフォーマンスをしていて、でも舞台から降りると弱くて脆くて。私たちがライブで見ていた平手友梨奈とは違う平手友梨奈がそこにはいた。
感受性が豊かだからこそ色々な雑音を感じやすいんだろうなと心が痛くなった。
紅白のあとに全員とハグをしてもう一緒に活動できないと告げるシーン。黒い羊のMV撮影で地面に倒れ込むシーン。悲しくなる。

虹花、ゆっかー、みーちゃん、ゆいぽんの存在の大きさも感じた。
虹花はいつも辛いメンバーの横にいた。
ゆっかーは不協和音のセンターを担ったり、てちが舞台から落ちた後のMCでも気丈に振る舞っているようだった。
みーちゃんは苦悩の中、セゾンのソロダンスを自分のものにして踊っていた。
ゆいぽんからはグループを引っ張るという気概を感じた。

あとはライブの躍動感がすごい。
ガラスを割れ、避雷針、不協和音、角を曲がる、サイマジョ、誰鐘などのライブパフォーマンスが
ディスクには入ってない息遣いとともに見れる。

欲を言えば
発煙筒事件、失声時、ひらがなと欅の選抜発表、風に吹かれてもの撮影時、他のメンバーの卒業、なぜ脱退なのかなどの裏側も見たかった。てちから語られる想いもいつか聞きたい。
2時間じゃなくて3時間くらいでも全然見れた。
心が揺さぶられた映画だった。
みく

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