よとり

僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46のよとりのレビュー・感想・評価

3.0
ドギュメンタリーとして見るか欅坂というコンテンツとして見るかで評価が極端に変わるのでこの評価

Chapter.1 平手with欅坂46
平手が急遽公演を休むまでは完全なる個人にフォーカスしたドキュメンタリーだった。おそらく大半の人が興味を持ったのが「いつ平手は変わったのか?」の部分だと思う。そういう意味では前半だけで目的は達成されている。

Chapter.2 欅坂46のドキュメンタリー
ここからは本来の目的を超えた内容。
絶対的なエースが抜けた後に個人個人の気持ちにフォーカスが始まり、ようやくグループという形での欅坂46が見え始める

正直ファンではないんだけど、凄い惹き込まれるし、映像を通しても平手の迫力がヒシヒシと伝わった。欅坂が歩んできた薔薇道とこれから続く薔薇道。
ここまでアイドルとしてもがき苦しみ続けているグループは他にはないと思う。

それと同時にエンタメとして作り上げられた作品であることが少し残念。
平手の真実を描いているようで一切描いていないところにドキュメンタリーとしての不完全さを感じた。
結局この作品のタイトルである嘘と真実自体が嘘であって、本当の真実は何も伝わっていないように思えた。

見ていて凄い苦しかったし、平手の辛さをわかったような気がしてしまったけど、それ自体が嘘でしかない。
外野がああだこうだ言って評価せずに、タカヒロさんが言うとおり見守り続けることが唯一できることなのかもしれない。
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