木影

僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46の木影のレビュー・感想・評価

3.0
ひとりの絶対的存在がかたちづくられていく過程には、彼女の類稀な表現力、カリスマ性の一方で、それを目の当たりにした、まだ何者でもなかった他のメンバーたちの、彼女への信頼感と、一抹の無力感があったような気がした。ただ、楽曲の世界では逆で、彼女はしばしば被抑圧者の象徴たる「僕」を演じるのだけど。
「彼女か、彼女以外か」というヒエラルキーの軛を脱してこそ、グループとしての存在感、応援することの意義も生まれてくるものだと思う。
数々の紆余曲折を経て、これ以上失うものはなくなったいまだからこそ、新しい姿でのパフォーマンスを見ていきたい。
木影

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