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僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46のnanaのレビュー・感想・評価

3.6

アイドルらしくないフォーメーションダンスの完成度

推しはオダナナとてちだった


毎週深夜の「欅って書けない?」を何年も録画しているファンでした。

織田が抜け、てちが抜け
録画もしなくなり出演番組もチェックしなくなっていた

グループ入りが決まった直後の映像をテレビで観た。
ちょっと目の離れたカエルみたいな顔の女の子
田舎者で年下で。
明らかに上から目線だった先入りメンバー達が彼女を頼り切るようになる。

孤高の天才·平手友梨奈
この人の感性は芸術肌
納得のいかないパフォーマンスはしない、出来ない。
どんなに迷惑をかけても。
やり過ぎで怪我をして本番での途中欠場まである。

その度に大きな負担が課せられる他メンバー達。
平手のセンターを観に来た観客の前で「生」で代理を務めるにわかセンターの恐怖。

今作では平手の脱退までを軸に彼女達の苦悩を描いている。
明るく楽しいライブ映像ではない。

極端な感性で苦しむてち
傍からは我儘に見えることだろう。

ライブの合間のバックヤード
過呼吸を起して泣きながら「嫌だ」と首を振り、顔は浮腫んでブスになっている

もう止めてあげて、こんな所まで写さないでよ、と言いたくなるが…

嫌嫌するのを押さえつけられてステージまで運ばれるも、壇上では美しく舞う
数分で顔もスッキリとしている
この人の精神はぎりぎりでやはり尋常ではない集中力だ。

彼女の表す反骨と涙はリアルだった事に初めて気づいた

古い頃のパルコと新しい渋谷のビル。
グループの再生とシンクロしていた

稀有な存在が抜けた無観客ライブ。
とても頑張っていた
新たな船出をするメンバー達のPVのようでもあった。


でも平手友梨奈のいない新たなパフォーマンスを私はまた見るだろうか?

こんなにジタバタして振り回されて一生懸命な残された彼女達
応援したくなる。
どんな道に進んでもそれぞれが幸せになって欲しい。
そんな思いにさせるドキュメンタリーだった。

もっと高いスコアでもいいのだけれど、てちの舞台袖での様子が可愛そう過ぎてちょっと低めです。
やっぱり好きな推しの悲しい顔は辛すぎました😭😭
困ったファンです
ごめんなさい💦
nana

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