偏愛

僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46の偏愛のレビュー・感想・評価

2.0
ドキュメンタリー映画をはじめて観た。



平手さんは表現者としてとても尊敬している。少女から1人の表現者へ変わる様を見た。胸が痛かった。表現者として、アーティストとして花を咲かせる瞬間失うものがとても多いんだろうな、と。スクリーンを通して痛いほどに伝わった。

ライブシーンはとても素敵だったし迫力もあって鳥肌もたった。


でもわたしは、欅坂である彼女たちが何を思うか、何を願うか、そんなものは彼女たちにしか分からないと思う。
インタビューが挟まれてはいたけれど、それは彼女達の話した1部で。彼女達のその場その場の感情は第三者が決して知り得ないところで。第三者が切って貼った都合の良い芸術作品を見せられている気分になってしまった。

嘘かもしれないし真実かもしれない。

スクリーンや映像やステージに立つ彼女たちを通して見えるものが私たちにとっては全てなのだからしょうがない。

彼女たちはもっと繊細な物語、人生を歩んでいるだろうになんだか第三者の手を強く感じてしまって素直に観ることが出来なかった。

TAKAHIROさんのインタビューで第三者の手に抗おうとする姿を見た。製作者である第三者はどのような物語を理想としていたのだろう。


大人の責任をTAKAHIROさんに問うのは違うだろう、それを問う相手は秋元氏ではないのだろうか。そう思ってしまった。



これからの彼女たちの活躍に強く期待しているし、これからも尊敬します。
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