中嶋條治

大怪獣のあとしまつの中嶋條治のレビュー・感想・評価

大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)
1.0
公開初日の朝イチで観ました。
これぞ超劣化版シン・ゴジラ。松竹と東映の2022年の汚点ですね。松竹は『CUBE一度入ったら、最後』で、2021年にやらかしていたばかりですが…
山田涼介さん以外に見所が無い。終わり方も消化不良。何よりもいろんな方面を馬鹿にし過ぎで、その馬鹿にし方も品が無い。東宝のクレしん映画を観て「お下品」を学んでこいと言いたい。
東宝がシンゴジラで売れたのが悔しくて、怪獣映画自体をつまらないジャンルにしようと思ってわざと腐ったミカンを作ったとしか思えません。でなきゃこれほど酷い映画にGOサインを出す訳が無い……まあ実際はそんな事ないんですけどね。
マジで山田涼介さんのファンの方以外観に行く必要性を感じません。
この映画は政治家を戯画的に馬鹿にしていますが、一番滑稽なのはこんな映画のシナリオにGOサインを出した松竹・東映を始めとした製作委員会のお偉方です。エンドロールに沢山の製作委員会の連中が名前を連ねていましたが、連中が日本映画を現在進行形で破壊している癌細胞です。
本当に、『大怪獣のあとしまつ』にしろ、『ノイズ』にしろ、なぜ日本映画は大手が作るとこんな馬鹿みたいな作品だらけになるんでしょうね。『ノイズ』は観る時間と金があるなら原作漫画全3巻を購読すべきですし。同じ値段で満足度が段違いだから。オリジナル作品の『大怪獣〜』は山田涼介ファン層以外救いようが無い。
「日本映画はつまらない」とよく言われていますけど、日本の映画屋自身が邦画の評判を地に落とし、泥を塗り続けている。
こんなクソ映画を、よりによって『シンゴジラ』以降の令和に発表するセンスの持ち主がお偉いさんとして居座るから、邦画が壊滅状態になってるんだよ。
中嶋條治

中嶋條治