"この死体、どうする？"
のキャッチコピーでおなじみ(？)の今作。
いやいやいやいや！
こっちは『この映画、どうする？』状態なんだが。
「かような作品がシネコンの限られたスクリーンを占拠せしめたことは極めて遺憾であり、日本映画界の将来を深く憂慮している次第であります。」…って私が官房長官だったら言います。いや、ジョークですからね。
さて今作は、大怪獣が死んだ後の世界のてんやわんやを描いていますが、目の付け所がとってもNICE！
『シン・ゴジラ』では日本の官僚機構が未曾有の生物災害に立ち向かう様を日本特有のお役所体質を皮肉りながら上手く楽しませてくれましたが、今作は後始末。誰も汚れ仕事はしたくないので押し付け合いをする様子は極めてシュールで可笑しい。
しかし、なんでこんなに面白い題材なのに完成型がこれなのか。題材以外全てスベッてる。特に台詞回し。ダダ滑り。
公開当時かなり気になっていて、観に行こうかと思っていた私。だがもし劇場で観ていたら『新解釈・三國志』の二の舞になっていたのは間違いないだろう。
無料配信なら温かな気持ちで笑ってみられる、ぶっちぎりで時間を無駄にする作品。
が、ちょっと笑ってしまったのでなんだか負けた気分。
