ウルトラマンが倒す時は光線やらで吹っ飛ばして粉々にしちゃうけど、それがもしそのまま置き去りにされて、人間がその後始末をせざるを得ないとなったらのI fが軽妙な悪意満載のユーモアを交えテンポよく描かれる。怪獣の死骸が巻き起こす騒動を、最近の国内外の社会情勢を野次る絶妙な味付けで思わずニヤリとさせられる。対処に揺れる官邸内のドタバタは、突如空から降ってきた巨大なエサに右往左往するアリンコのような可笑しみが何とも良い！議員の面々も一癖も二癖もあり、そのコメディタッチの演技に拍手を贈りたい。 演技と言えば山田君のクールな演技におじさん胸がときめきました笑
怪獣映画なれど街を壊したり、ウルトラマンや巨大ロボが大暴れするスペクタクルなバトルシーンを期待して観るとガッカリします。視点は常に地べたを這い回る人間で、それがむしろ怪獣との比較が際立ちその巨大なあとしまつの大変さを共感できる。
これって公開当時酷評だったってのが自分的には残念。この映画の面白さが分かる人がもっと増えて欲しいので星ちょっと甘めでーす
