Kitty

キャンディマンのKittyのネタバレレビュー・内容・結末

キャンディマン(2021年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

1992年版のみ視聴済みの状態で鑑賞。

リメイクではなく1992年版の続編。

現代的なアップデートが見事。
BLMムーブメントの熱も高まっているこの時代・タイミングにやるべき意味がある作品だと思う。
1992年版と対称的に下から見上げるショットと、再開発によって都市化されて表面上は大きな変貌を遂げたカブリーニグリーンが印象的。

黒人への暴力、それに対する怒りや憎しみ、その矛先が白人に、もしかしたら黒人にも向かうかもしれないという恐怖。そういったものをキャンディマンを見ていて感じた。

黒人の迫害の事件を寓話的に影絵で演出したように、またエンドロールの影絵に象徴されるように、この映画自体が黒人差別を伝える寓話なのではないだろうか。

純粋なホラーやスラッシャーを期待すると肩透かしを食らうだろうが、人種差別をテーマとした作品としてこの時代に見る価値のある作品のように思う。
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