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デソレーション・センターのtakaのレビュー・感想・評価

デソレーション・センター(2018年製作の映画)
4.0
80年代中頃にこんなクールなシーンが存在していたとは・・

当時ロサンゼルスのメインストリームはLAメタルが席巻していたが、特に警察から目の敵にされたハードコアパンクバンドの一部は砂漠地帯に活路を広げることに

出演者らがとにかくユニーク!
Minutemen、Meat Puppets、Sonic Youth、Einsturzende Neubauten、Swansなどオルタナティブロックの先駆けから、ノイズ、インダストリアルバンドまで
更にその繋がりでマークポーリン率いるメタル造形物パフォーマンス集団SRLも合流
彼らの爆破実験などはノイズ、インダストリアルサウンドと親和性が高く音や行為の過激さにも拍車がかかる

これらに参加していたペリーファレルは後にロラパルーザを産み、コーチェラやバーニングマンの原型にもなったこのイベント
大規模なものも魅力的だが、やはりこの初期のDIY感溢れる何が起きるかわからないワクワクさがたまらない

ライブ映像も音楽も良いが、当時の現場を切り取った写真が大変素晴らしい
演者や観客、砂漠のモノクロ写真は躍動感があり非常に神秘的


このイベントの4回目に登場したソニックユースの存在感がヤバく全て持っていった
ミニットメンも存続していたらグランジブームを待たずとももっと人気バンドになっていただろう


サウンドトラック
Scenic 「Carrying On to Cadiz」
https://youtu.be/eukt6KfcUTU
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