餃子夫人

望みの餃子夫人のレビュー・感想・評価

望み(2020年製作の映画)
3.9
堤幸彦監督

一級建築士の石川は自宅の隣で仕事を引き受ける。
息子はサッカーで怪我していて自室にこもるようになり家族と距離を起く。
その息子が帰って来なくなる。
そこで事件が起きる。

息子は加害者なのか被害者なのか。
夫婦で暖かい家庭を持ちながら、突然の意外な直面で2人の考えに違いが生ずる。
私は堤真一の大ファンなので贔屓目とは別にやはり、この重いテーマに重厚な演技を見せてもらえたと思う。
多感な時代の子供への言葉選びは、本当に気をつけなければならない。
ふとした事で傷つける刃となるのだ。
仕事とはいえ自分の家を…自室を見せるなんて信じられないと私はふと思う。子供部屋までもですよ!
子供にもプライバシーがあるのに。。。
ここも違和感を感じる。

話を戻すが、
我が子を信じる石川一登
我が子に対して疑いを感じる妻
受験を控え塾で噂される娘
「望み」を待つ。
余計な表現は要らない邦題は、この映画の支え。

私なら、まず息子の部屋を見てみるだろうと思う。何かに繋がる物があるのでは?
また違和感が生じた。

マスコミに怯えながらも答える石川には脱帽した。普通なら避けるしかないはず。
石川の父としての重みを感じる。
亡き息子との対面で顔を撫でる…自然だった。。
友人を守る為、犠牲になった息子。
私の子育てで学んだ事は子供でも、自分の物ではない。否定ばかりの声かけは子供が自己否定になる事。
石川の息子は素直に育っていたのだ。

「未来は変えられるけど
何もしなかったら何も出来ない大人になる」
父親から言われた言葉をしっかりと受け止めていた。
そして残された家族は前を向き始めていた。。

エンディング曲もとても良かった。
涙がほろりと…

#堤真一の演技は、さすがです😌
餃子夫人

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