望みのくまっこのレビュー・感想・評価

どこにでもある普通の家庭の中の話で、ある事件をきっかけにその家族の生活が変わっていく。失踪した息子が事件の加害者であるのか被害者であるのか、親として生きていることを望めば「加害者」となるし、「被害者」であるならばそれは死を意味する。でも報道者からは加害者であるかのようにされ、ネットでは個人情報が出回り色々な心ない言葉に家族も憔悴していく。親として何を信じ、どんな覚悟が必要かとても難しいなぁと感じました。事件の真相が明らかになったときや息子の思いを知った時など涙が出ました。また記者に対して母としての思いを語った最後の場面は印象的でした。