ウィンプスハンター

望みのウィンプスハンターのレビュー・感想・評価

望み(2020年製作の映画)
4.2
自分の家族が殺人犯となり生きているか、
被害者として死んでいるか。
そんな最悪な二択をずっと押し付けてくる作品でした。

幸せな家族の物語。
しかし高校生の息子が急に夜遊びから帰って来なくなったところから、
一気に物語は傾き始める。

息子と同じ学校の生徒の殺人事件が発生。
一向に繋がらない息子の携帯。
まさか加害者なのか…

そこから犯人とは別に被害者がもう一人いるらしいと判明。
まさか息子はもう死んでいるのか…

正直どちらかのプロットでも十分に一本の作品になります。
そんな二つの展開が一本になり、
一体どっちなのかでとてつもない揺さぶりをかけられ続ける作品でした。

家族一人一人で受け止め方、
覚悟の仕方も違うのがまた面白いし、
とてもリアル。

とても重い。
でもとても日本らしくもあり、
それでもちゃんと残るものの多い作品でした。