pepe

望みのpepeのネタバレレビュー・内容・結末

望み(2020年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

鑑賞しながら、
何度心の中で『むごい…』と呟いただろう。


先に鑑賞していた友人から
大まかなあらすじは聞いていて、

『我が子が加害者なのと、我が子が被害者なのと。どちらを望む?』
という難題に頭を悩ませながら

『我が子が加害者になる方が嫌だ』
と、自分なりの答えを出していました。

でも、いざ被害者として発見された我が子との
対面のシーンを観て、
なんて簡単に答えを出したんだろう、と
自分を恥じました。
そのくらい、感情移入して本当に辛いシーンでした。

それでも。
事件後、仕事中にふとただしの写真を見た母親が
ほんの一瞬口角を上げたあの表情に、
答えが全て集約されていたように感じました。

我が子を亡くすことは
身を裂かれるようにツラいこと。
だけど、
我が子のことをあんな表情で見つめられなくなることは
もっとツラいこと。
人の道を逸れることは、親の誇りを奪うこと。
誇りを持って生きていって欲しい。
親から子へ、子から親へ。
ものすごく大事なメッセージを受けとりました。


それにしても、
一人少なくなった家族写真、
一つ少なくなった自転車、
哀しかった…

エンドロールの最後の最後まで、
号泣しながら鑑賞。
疲れました…笑
pepe

pepe