JASTICE

望みのJASTICEのレビュー・感想・評価

望み(2020年製作の映画)
4.0
地味な導入だが次第に目が離せなくなる展開。
「せめて被害者であってくれ」「加害者でもいいから生きていて欲しい」という究極の二択。
そしてどちらであっても遺族には地獄。
非日常ではあるがどこの家庭にも訪れる可能性はある。

息子は友人思いの正義漢だが、家族とのコミュニケーションはとれていなかった。
両親も被害者一辺倒な描き方をされているが果たしてそうか。
息子がサッカーの試合中に故意に負傷させられ、サッカーを諦めざるをえなくなった、その後その相手が暴行に合い足を折られた。この重大な事件を親は知らなかったのか。知っていたなら今回の事件もその報復と察することもでき、悲劇を未然に防ぐことも出来たかもしれない。子供も大人に助けを求めたかもしれない。

子供たちは自分の狭い世界の中で悩み苦しみ結論を出そうとする。それは必ずしも悪いことではないが死んでしまったらダメだ。親なり教師なりが一線を越させないための防波堤にならなくてはならない。

多くの大人に観て欲しい映画。
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