Shin

ドント・ルック・アップのShinのレビュー・感想・評価

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)
4.3
天文学者のランドール(レオナルド・ディカプリオ)とケイト(ジェニファー・ローレンス)が、地球に衝突する恐れのある巨大な彗星を見つけた為、その危機を大統領やメディアに訴えるも、相手にされず・・・
この悲しくも可笑しい魅力的な設定に惹かれ鑑賞しました。

タイトルは英題も『Don't Look Up』だが、ストーリーからすると『Look Up』の方が適切ではないかと。ただ『Look Up』だとインパクトに欠けるし、音の響きもよくないので、 このタイトルになったのではないかと思う。皮肉も入ってるのかな。

しかし、Netflixのお金のかけ方すごいな。キャストがやたらと豪華😮、アリアナ・グランデやティモシー・シャラメまで出てるやん。彼はポスターでは見上げずケイトの方を向いているなあ。

オルレアン大統領(メリル・ストリープ)は彗星の衝突を政治に利用するトランプみたいな大統領だし、ピーター(マーク・ライランス)は金にものを言わせ何にでも影響力を及ぼすGAFA(ガーファ)のCEOみたいで、二人ともさもありなんという感じで笑えるやら、あきれるやら。オルレアンが写真でクリントン元大統領とおそらく夫婦という設定で写っていて、いろいろ想像できる。

彗星は発見者であるケイト(ジェニファー・ローレンス)の名前からあっさり"ディビアスキー彗星"と名付けられる。天文学者としてはとても名誉なことだけど、それが地球に危害を及ぼすとなると、どういう気持ちなのだろう。その辺りも観てみたかった。

ランドール博士(レオナルド・ディカプリオ)は人間臭くて良かったのだけれど、天文学学者として能力を発揮する部分が少なかったので、もう少し科学的なところで活躍して欲しかったなあ。

地球に彗星が衝突する恐れがあるという究極の悲劇と、そのことを真に受けてもらえない喜劇という、両極端の中にストーリーの面白さがある。撮影や編集にも気になったところも多少あったが、観て損はない作品です。

*エンドロールの後に1シーンあるので、最後まで席を立たないことをオススメします😊
















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