現代アメリカのカリカチュアとして、笑えるのだけれど、皮肉っている内容は、笑えないシリアスさ。
宇宙の彼方にあって肉眼では夜空に見えなかった彗星が、見えるようになった時、それまで見えなかった危機が可視化される。これって、彗星はメタファーですが、地球温暖化のことでもありますよね。
ラストの「僕たちは、皆それぞれで、すべてのものを持っていたんだ。」というセリフが響きました。
あと、バッシュ社CEOに「お前は孤独死する、とAIが言っている。お前の全てを我々は知っている。」と予言めいたことを言われた主人公の本作でのラストが、そうはならなかったことも、良かったです。
