はるな

ドント・ルック・アップのはるなのネタバレレビュー・内容・結末

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

毒っ気満載イデオロギーディストピアSF感は「26世紀青年」こと「イデオクラシー」も彷彿とさせる。IQ5くらいしか無さそうな大統領も登場するし。テリー・クルーズのマシンガンぶっ放す大統領みたいな、もしくはどんな緊急事態でも次の選挙に命をかける「マーズ・アタック」のジャック・ニコルソンか。
隕石が衝突するのにと訴えかけても誰にも響かないところとか、もし自分だったらと考えずにはいられませんね。
Don't look up派ほど過激じゃないけど無関心を貫いて見て見ぬふりをするんじゃないかな。ジェニファー・ローレンスがミームになってるのを見てくっだらねぇ~と馬鹿にしつつ物事の本質からは目を逸らす、大半の人がそうなるだろうから恐ろしい。そうやって目を背け続けてきた"虚"がまさにそこにある"実"として目の前に現れる、人々がすい星を発見し見上げるシーンの感動は映画ならではとしか言いようがない。「アルマゲドン」「ディープ・インパクト」「君の名は」隕石落下ディザスタームービーは数あれど、それらの大災害大破壊でのスペクタクル表現とも違う 目撃する というアクションを通してスペクタクル的な魅せ方をしているこのシーンではとてつもない感動を味わいました。
”笑えるけどこれ現実なのよね”系の映画は大好物なので最高です。関係ないけど最近東京に行ったんですね。人生初の東京でウキウキしながら勇んで歩いてたんですよ。銀座の辺りはそれはもうお洒落でイケてる街だなと思ったんですが、立ち並ぶ商業ビルの巨大スクリーンに次々サンセリフのブランドロゴが映し出されるのを見て"OBEY"、"CONSUME"か!「ゼイリブ」現実になっとる!と思ってしまいました。

閑話休題、アダム・マッケイは「マネーショート」「俺たちステップ・ブラザーズ」と大好きな作品が多いので、これからも劇場で新作が公開されたら観に行こうと思います。今回はネットフリックスで見たんですけどね。ちなみにネットフリックスのロゴの変遷も気になって調べてみたんですが2000年頃からサンセリフのゴシック体ロゴになってました。
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