ちろる

ドント・ルック・アップのちろるのレビュー・感想・評価

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)
3.9
『静観して精査する。』

さえない天文学者ランドール・ミンディ教授と教え子の大学院生ケイト、
半年後に確実に地球が壊滅するという報告をホワイトハウスにした答えがこれだった。

大統領たちは支持率向上のパフォーマンス優先、頭の中は中間選挙のことばかり。

むかついたので今度はマスコミを使って、地球の危機を伝えると、今度はアタオカ扱い。

世間はちっとも地球の危機を本気にしちゃいないのだ。

さすがB級映画出身の監督が作る大作とだけあって、レオナルド・ディカプリオやジェニファー・ローレンスをはじめとする豪華キャストを使って思いっきりおバカやってるのが素敵。

彗星の衝突における未曾有の危機って、コロナ禍隠喩してるのか?
政治家やお金持ちの利益優先で早くからの入国制限せず、静観します。
バカなの?ほんと、日本の政府だけじゃなく先進国の大統領だってみんなそうだった。
特にトランプはこのお話の通りだった。

こちらでは、彗星の中に希少なレアアースがあることがわかり、IT大富豪がミサイルによる破壊を中止させてしまい…というお話。

コロナ禍、環境問題どれにも当てはめてみても、政治家や庶民たちの動きがまさしくこのまんまで、ゾッとします。
B級の皮を被ったキチンとした社会風刺。
ラストはどう落とし前つけるのだろう?と戦々恐々としていたら爆笑。
最初から最後までブラックユーモアに包まれてるお話でしたが、今は世界の未曾有の大危機、ロケットでどこかの星に逃げる準備してる大富豪たちがいてもおかしくない・・・
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