このレビューはネタバレを含みます
すごい社会風刺映画。
ここまで来るとイラッとするというか、ただ嫌いで批判したいだけじゃんと思ってしまうから、アメリカのブラックジョークは私には合わないんだなーと思った。
これは究極の話で実際はここまでにはならないし、失敗するかしないかはともかく、何だかんだ彗星を逸らそうという動きにはなると思う。今のままだと最悪こんな風になっちゃうよという警告でどこの国も思うことは同じなのね。
その一方でいくら一般市民が声を上げたとて、権力のピラミッドの頂点にいるような人たちの一声でどうとでもなってしまう、という皮肉。
ミンディ博士のように(考えは一貫してたけど)、主張を通しやすい立場になったとしても、特権に気持ちが揺らいでしまうこともあったり等、結局全く救いようがない絶望さがうまく描けていたと思う。
こうやって感想を書いてるとよくできた話だと思うけど、なんか好きになれなくてスコアは上げられない笑
とにかくキャストが豪華過ぎる程すごかった。だけど、こういう映画に参加して政権批判するだけするなら、皆さん社会的影響力があるんだし、もっと直接的な活動すればいいのにと思ってしまう。
最後は好きだった。地球が滅亡しそうだから冷凍冬眠して他の星に移り住むっていう考えがあるみたいだけど、その行った先の星では何もかもを一から作っていかないといけないのにどうやって生きるんだよとずっと思ってたので、生き残った先の絶望感を描いているのは良かった。ズルをして生き延びるより、死ねる時にぱっと死んだ方が絶対良いと思う。