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君は彼方のNNNのレビュー・感想・評価

君は彼方(2020年製作の映画)
2.0
序盤、二度ほどある金魚鉢への覗き込みではいずれも顔と衣装の映り込みが描かれている。

岬の切り返しでは(二次元ならでは、という大袈裟な言い方はしたくないが)実写では通常撮れないはずのショットを垣間見ることができる。

この二点からして画面で語ることへの意識は見て取れるが、根本的にそれらは丁寧さだとか知識レベルの問題であり、必ずしもクオリティに直結するわけではない、、というのがツライところなのよ。

事故に遭遇するシーンから校門前シーンへの転換にて、ヒロインの元気そうな姿を目の当たりにしたときは、本当に「そういう映画」なのではないかと思いながら見てしまっていた。

とはいえ、本当につまらなくなるのは異世界に行ってから。あの自転車の走行シーンのような出鱈目さはむしろ影を潜める。どこかで見たようなイメージが並べられ、霧散していくのみ。
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