このレビューはネタバレを含みます
勧めるならアメリカンサイコ観た方がいいって思う。
男らしさの象徴が、ハビエルにとっては「家」「車」「家族」で、プライドのためなら平気で「家」や「家族」を奪うし、相応しくない「家族」は容赦なく捨てる。
そんな間違った男がトマスのような正しくあろうとする男を踏み台にする生態観測映画。
「あなたにふさわしい暮らしを」が決め台詞の広告マンが「キミには不相応だ」と言って殺すシーン。広告通りの奪った家で奪ったの家族と暮らす理想エンドが印象的。
手にした理想も最後に映る水がポタポタたれている蛇口のように、どこか綻びがあるもの。