目を背けたくなる、いないものとしたくなる場所をさらけ出すのがこの監督は本当に上手だなと感じる作品。
でも全然暗くない。美しくて楽しくて幸せな描写も多い。でも、突きつけてくる事実は辛いんだよ。うまいよね
障害者施設があることはもちろん知ってはいますが、実際にはどんなところなのかは全く知らないことを改めて痛感しました。
病院との連携、食料の調達、部屋の確保、近隣住民や問題を起こした時の解決…時間とお金がいくらあっても足りない。でも、自分たちがやらなきゃ誰もやらない。だからこそ動く。
英雄気取り、無認可・無資格のくせに、と言われることもあるのかもしれない。でも救われてる人がたくさんいる。それだけで彼らがやってることに意味がある。もちろん無認可なのは違法だけれど、じゃあどうすればいい?ラストが答えだと思う。
ぜひたくさんの人に観てほしい作品です。
目を逸らしたくなるような事実をもっと知らなければ。それが現実だから。
実際に自閉症の方々がキャスティングされていると知り、すごく良いなと思った。こうやって活躍の場がどんどん増えて、どんどん色んな人の目に晒されてほしいと願う。まずは、知ることから。