あかつきのあおつき

スペシャルズ! 政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話のあかつきのあおつきのレビュー・感想・評価

4.2
filmarksさんのオンライン試写会で鑑賞させていただきました。ありがとうございます。

今までも自閉症(に限らず、障害を抱えた人)の作品を何本か観てきたけれど、今回は実話ベース。

ヴァンサン・カッセルが超珍しくいい人!(苦笑)ものすごい努力の人っていう感じで、自閉症の子供やその親にも忍耐強く接する人物。自閉症の子供達を保護する無認可の施設を経営している。

レダ・カテブ演じる人物は、ドロップアウトした少年少女たちを、その自閉症の子供達のサポートし、本人たちも立ち直れるように指導している。

何人かキャラクターにスポットを当ててストーリーが進んでいくのだけれども、見ていてとても辛い展開なはずなのにヴァンサン・カッセル始めみんな真摯に忍耐強く対応しているところがすごく良かった。

ああ、でもホント…特に自立一歩手前の非常ベルに執着を持つジョゼフ(と母親)と、ヘッドギアをつけていないと自傷してしまうヴァランタンが見てて切なくて。

無認可だけどこの2人の援助がなければ行き詰まってしまってる…。

ヴァランタンをサポートする少年ディランとの関係も良かった。彼は彼でまた悩み傷つき立ち直ろうとしている。
ヴァランタンとの信頼関係も作っていくところなんかも好きだった。

大変な状況をさらっと見せてくれるこの作品、本当に観て良かった。パンフを買いに劇場も行こうと思う。