長い副題を見ればどんな内容か分かってしまうのは、いいことなのか悪いことなのか。
自閉症の青少年を支援する団体を運営するブリュノ。ドロップアウトした若者たちを支援する団体を運営するマリク。
この2人の奮闘ぶりを描く内容ですが、思うことはこういう人たちがいてくれるから救われる人がいるし、またこういう献身的な活動ができる人たちこそ、行政は手厚く支援すべきだということ。
わざわざ調べに来ながら、そこをしっかりと見抜けない、いや分かっていながらシステムから外れているからという理由で見ようとしない行政のやり方は機械的すぎて歯痒い。
システムを全否定する気はないですが、綺麗事だけでは済まない社会、イレギュラーな中にも真に求められる存在もあるという事実にも目を向けなければならないということを考えさせられる作品だと思います。
全体的なトーンは内容に反して暗くなく、前向きなスタンスが感じ取れる構成なのがいい。
ただ締め方は、文章ではなく映像で描写してほしかった気がします。
