かくわ

イングリッシュ・ミディアムのかくわのレビュー・感想・評価

4.0
『ヒンディー・ミディアム』の(繋がりのない)続編。

前作のタイトルはインドで「ヒンディー語で授業を行う公立学校」を意味し、「英語で授業を行う私立の名門校」=「イングリッシュ・ミィディアム」に子供をあの手この手で入学させようとする家族を描きました。
今作はそう言ったテーマとは外れてはいますが、コメディ要素を多く入れつつも、やはり最後は家族愛で泣かせにきます。

個人的には、
・Google翻訳を使っての誤訳・誤解によるトラブル(世界共通の鉄板ギャグなんですね)
・パキスタンネタ
・娘とお菓子(インドでは嬉しいことがあるとお菓子:ミタイーを配る文化がある)を食べようとする父親
が印象的でした

あと気になったのは、「ウルドゥー語話せないし…」みたいなセリフがあったと思いますが、ヒンディー語とウルドゥー語は文字が違うだけで同じ言語とみなされているので、このシーンはなんか違和感がありました。当然インドで撮影されたヒンディー語映画なのでそんなことは百も承知で、自分が知らない背景があるんだと思いますが、すごく気になります。

イルファン・カーンの遺作となってしまったのが本当に残念です。

--------あらすじ

ラージャスターン州ウダイプルで老舗菓子店を営むチャンパクは、早くに妻を亡くし、娘ターリカーを一人で育ててきた。英国留学に憧れるターリカーは猛勉強し、ロンドンの大学への留学奨学生に選ばれたが、父のうかつな一言でチャンスを失う。志望校の留学生枠は埋まり、残るは英国市民向けの入学枠のみ。チャンパクはロンドンに住む旧友バブルーを頼り、ターリカー、いとこのゴーピーと共にロンドンに向かう。だが、空港到着時にチャンパクとゴーピーの下手な英語が問題を起こし、ターリカーをロンドンに残したまま、二人は強制送還となる...。実力派俳優が勢揃いしたファミリーコメディ。英語教育熱を風刺した『ヒンディー・ミディアム』(2017)の物語上つながりのない続編(フランチャイズ作品)で、2020年に急逝したイルファーン・カーン(めぐり逢わせのお弁当、ヒンディー・ミディアム)の最後の出演作品。
IMW公式HPより--------

ヒンディー語
字幕翻訳:佐藤裕之

2021-193-135
かくわ

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