あいのべる

空白のあいのべるのネタバレレビュー・内容・結末

空白(2021年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

鑑賞日 2021/9/23

日本産の鬱映画は雰囲気といい海外のものに劣らないからたまーに見たくなる。
この映画もそういった点で期待していたけど、あまりにも度が過ぎた糞野郎ばっかなもんだから逆に冷めてしまった。マスコミがこけるシーンとかその典型だけど、そこまであからさまだとリアル味を感じられなくなってしまう。
ただ、松阪トオル演じるキャラのおばあちゃんが出てくるシーンで、「世の中そんなにわるいもんでもないよ」と言ってる辺り、最後に報われる登場人物の伏線となっているのも分かる。だから、あえて前半は過度な胸糞展開にしたのかもしれないし、それがこの映画のメッセージなのかもしれない。


2021/9/30 追記: 最近この映画を思い出すような出来事がありました。よくあるインターネットの炎上ですね。報道を受けて誹謗中傷の的になる構図はこの映画と同じで、あえてあからさまな悲惨状況を描写したのにも納得がいった気がする。印象強く人に残さなければ現代社会の問題に気付かせることはできない。それに、実際にもネット上での情報操作はこれ以上に酷いものだろう。

スコア変更: 星3.6→4.0
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