折り合いのつけ方。
不慮の事故により娘が死んだ。
娘は万引きをしたあと走って逃げたと聞かされた。
娘が万引きなどするはずがない！！事故の真相が知りたい！！と奮闘する父の話。
吉田監督最新作ということで見てきた。
吉田監督の作品は、「犬猿」が特に好きなんだけど、本作はみんなの高評価ほどハマれず、、
何だろう、退屈せず見れたんよ。あっという間だった。
けど、ふろしきバーッと広げすぎた印象。
終始、「え、あと30分でこれどうなるん？」「え、あと10分どう終わるん？」みたいに思いながら見ていた。
ラストも(個人的には)なんかモヤ～ッとして終わった。
特によく分からないのは寺島しのぶの役どころで、あれは必要だったのか？
ボランティア活動で垣間見えた「善意の押し付け」や終盤のスタッフルームでの嘆きは物語の本筋とどういう風に関係しているのかが見いだせなかった。
そもそも、娘のスマホぶん投げたり、キツく当たったり、親としての役割をきちっと果たしてたとは言えないくせに死んだあとに必死になったところで感情移入出来ないわ。
子を虐待死させた親が殺すつもりはなかった、愛していた、なんてほざくのと一緒に思えて、この映画に入り込めなかったんだと思う。
