空白のmehanaのネタバレレビュー・内容・結末

結構な胸糞映画。
主要キャストが大体が胸糞。
特に主役。全ての元凶。
他にもスーパーの店長も、万引きであそこまで追いかけたり、パートのおばさんも好きな人のためにだけ優しい自分勝手野郎。あとはメディアは本当にクソだし、先生たちにも結構イラッとくる。

しかし、それらのキャラの中には、リアル感がある。
おそらく、どんな人がみてもそれぞれのキャラのどこかに共感できる部分はあるのではないだろうか。
主役は本当にクソ野郎なのだが、娘を失った感情はわからないので、実際自分の身に生じたら、果たしてあれを完全に否定できるだろうかと考えてしまった。
主役だけ、どんどん丸くなっていって成長しているようだが、それには、娘の犠牲が共なっており、なんだかんだ、最後まで登場人物の誰もが幸せにはなっていない。
個人的には一番響いたのは、轢いた車の人が自殺したとき。お通夜のシーンは、涙が止まらなかった。

本当に現実でもありうる内容で、どれかのキャストの立場に、いつ自分がなってもおかしくない。人生は折り合いの連続。また、自分の行動で、様々な人を不幸にしうることがあるということを考えさせられるとても良い作品だった。
そして、それらを観せてくれたキャストの皆様の演技は本当にすごかった。