事故のシーンは衝撃的。
一つの事故を巡る関係者のそれぞれの思いが痛い。そして様々な第三者、近しい人の優しさ、行き過ぎた優しさをうざいと思ってしまうのもまた人間、視聴率の為に事実を切り取り面白おかしく騒ぎ立てるマスコミとそれを真に受け振り回される無関係の人々。どれもこれも人間の本質を見せられているようだった。
誰が加害者で誰が被害者なのかはもうわからないしどうでもよくなる。どちらも背負った思いが重すぎる。謝罪の気持ちと疑心や怒りを同時に持っているのも人間の正直なところ。
感情を抑えて生き続ける人と感情を抑えずわがままに生きてる人間では後者が立ち直り易いのかとも思ったが、抱えている思いの重さは推し量れない。
謝罪を受け入れて貰えないことの辛さ、でもそれ自体も罪を受け入れるということなのか。
全てが救われることは決して無いが、ちょっとしたな発見や些細な一言で救われる思いもある。
人間というものを考えさせられる作品。
