まよ

空白のまよのレビュー・感想・評価

空白(2021年製作の映画)
5.0
実話をもとに、
や実際におこっても不思議ではない話
(フィクションだけどノンフィクションぽいみたいな?)の映画はだいたい先が読めるし、オチも弱いから
私的にはそういうのは映画としての満足度が少し低いんだけど、この映画は後者の現実味がものすごくあってノンフィクションぽいのに最後まで引き込まれた。凄くよかった、



冒頭の「先生に怒られる大人しい女の子」の演技が上手すぎてほぇ〜すっげ〜ってなったし、

交通事故のシーンは衝撃的すぎたし、(Filmarksの他の方の感想を先に見てたので心の準備はできてたけど心の準備出来てなかったら普通に心が危なかった)


それ以降の役者さんたち全員の演技が「本当に実在している人」すぎてなんかもうこんな引き込まれたの初めて。
犯人はだれだ?伏線はどこ?とか推理系だったり殺人犯から逃げろ!系でもない、ただ亡くなった少女をめぐる関係者と社会について描いているだけなのに本当に引き込まれた。


ネタバレ↓

松坂桃李目線で進むから最初はお父さんの気持ちもわかるけど松坂桃李だって悪くないんだよ!嫌がらせせずに話聞いて!って
「娘を亡くした父親」なのに父親がヤバいやつに見えるのやばいよね。

松坂桃李の心の声とかはないし、あんまり態度にも出てないけど序盤は松坂桃李の方が長い間映像に映るから松坂桃李の方に感情移入しちゃう。
逆に父親が長尺の方の映画も見たい


事故を再現させるシーンどういう感情の涙か分からんけど泣いてた。

お父さんの後輩(?)、良い奴よね。死んだ娘の母親と離婚してる父親と一緒に墓参り行って喧嘩されたり気まずい時いっぱいあるのに良いラインでこころに踏み込んでくるのあれ才能よね。


一番最初に花音ひいた自動車の女の人の葬式、母親って強いなって思った






てか担任の先生が後から「あの子なりに精一杯努力してたのに私たちが気づけてあげられなかったんでは?」ってほかの先生に言った時の
「それはずるいよー」がいっちばん腹たった
ずるいとかじゃなくてそれは反省から逃げてるだけじゃない?ちゃんと向き合おうとしてる担任の方が立派でしょ絶対。

まあ「正しい」の押しつけはよくないけどね。
まよ

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