誰かの悪意、エゴ、強すぎる想い、言葉選び、そもそもの性格…色んな要因が重なって事実は事実じゃなくなっていく。
私たちの日常で起きるちょっとしたトラブルだってきっとこういうこと。
人間が分かり合うなんて100パー無理。
…だけど1パーセントでもわかれば少し光が見えてくる。
それが添田にとっては子供を亡くした親の気持ちや花音ちゃんの好きなものだった。だけど死んでからではもう遅いんだ。
寺島しのぶみたいな善意の押しつけじゃなくて最後の坊主のお兄ちゃんみたいな裏表の無い素直な言葉が人を救うんだって、本当に本当に一生自分の心に刻み付けておきたい。
「もう疲れたな」の気持ちが最後の救いになることも。
古田新太も寺島しのぶも実際にそういう人なのかと思ってしまうほどの馴染みっぷり。
演技する方も辛かったろうなぁこの映画…松坂桃李は演技とわかってても本当に見てて痛々しかった。お疲れ様でした…。
