暴言吐きまくりの古田新太、本当に嫌!ホンマに嫌な親父!なのに後半に進むに連れて良い人っぽく毒が抜けていったのは何故?
寺島しのぶさんの鬱陶しさは演技とは思えない(褒めてます)
耐え忍んだ松坂桃李がお弁当屋に暴言吐く場面が辛い。
轢いちゃった女性が罪の意識から抜け出せなかったのが辛い(全部古田新太のせい)
ラスト、同じ絵を描いていた父娘だけどこれは偶然だと思う。娘は心底親父を嫌ってたと思う。
古田新太が娘を追い詰めたから万引きしてその責任が自分にあるとは思わず周囲に毒を撒き散らして皆を不幸にするどうしようもないクズ親父の物語。
なのに後半良い人になったのはやっぱり今解せない。
そして若い船乗りのイケメンはなんであんなに良い人なんだろう。
(2023/8/28 追記)
始めてみたとき感情のままに上記のレビューを書いたのですが、映画を再度見ると、これは古田新太が色々あって変わっていったお話なのだなと気づきました。
特に田畑智子が生まれてくる赤ちゃんの名前の話をしていて、やっぱり暴言を吐いて、でもその後「羨ましかったんだ、すまん」と素直に謝れるようになった場面が良い。
人間として成長できたのですね。
はじめて観た時「古田新太ほんま嫌いや」と思ったのも、見返して「古田新太変わって良かった」と思ったのも本当です。こんなに観た時で感想が変わる映画は初めてです。
しかし古田新太がどんなに変わっても娘はもう死んでいるので、娘にとっては最悪のオヤジのまま。
この父娘が決して近付けない感じがタイトルの「空白」なのかと思いました。