《解き明かしても誰も幸せにならない真実。》
公開当時かなり話題になっていた本作。
かなり、いや、相当重い…
頭からけつまでずーーっと重かった。
万引きした女子中学生、
それを追うスーパーの店長、
そして事故死する女子中学生。
本当に彼女は万引きをしていたのか。
スーパーの店長は裏で何をしていたのか。
最後までこの要となる部分は明かされません。
観ているものに判断を委ねる作品です。
ぶつける怒りのやり場が何処にもなく暴走する父親。
全ての重圧から逃げ出したくなる店長。
良かれと思い踏み込みすぎるお節介を続けるパート。
それぞれの人間が誰も悪くないのに、
誰一人幸せにはならないなと言うのが最初から感じます。
俳優陣の魂の乗った演技が凄かったです。
誰がと言うより全員凄かった。
ここ最近観た邦画で一番好きだった『さがす』の伊東蒼出てるんですね。
まだ二作品でしか観てないですが、
なぜ彼女はいつも不幸になるのか…
話自体もかなりハードですが、
映像的にもかなりショッキングな場面があるので、
精神状態が悪い時には観ない方がいいと思います。