ぶんちゃん

空白のぶんちゃんのレビュー・感想・評価

空白(2021年製作の映画)
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なにか問題が起きた時、全てにおいてかならず責任の所在や誰が悪くて誰が悪くないを決めたがるけれど 
全て白黒はっきり決まるものなんてなくて
曖昧を許さない社会はとても冷たく感じた

そしてマスコミは切り取り方で物事の全てを決めてしまう影響力がある
マスコミによって世界が分断される

とても現実的だった分気持ち悪い世界に生きてるなとおもった

そしてくさかべさん
「地獄への道は善意で舗装されてる」とはあなたのことをいうのだと思うよ
「良かれと思って」がどれだけ人を傷つけるか放っておくのも思いやり
ケアは方向性を間違えると鈍い刃物になる
スパッと切らない分じわじわと痛みを与える

添田がゆっくり回復していく姿を見て、漁師の弟子の男の子の存在がすごく大きいなと
全ての行動に添田に対する思いやりがすごく表現されていて、最後まで信じてくれる人がいること、自分のことを見捨てないでいてくれる人
そんな存在がいることが本当に力になるのだと感じた