古田新太が終始機嫌の悪い凶悪な顔をした野良猫のように方々に噛み付くんだけど、世を生き抜くために「コワモテ」は大事な要素の一つよなと思った
以下若干のネタバレ
正直、コワモテ添田が元凶になっていると思うのだが、今まで雑に扱ってきた自分の周りの人々と人生が花音の死によって大きく変わっていく、古田新太演じる添田父と寺島しのぶ演じるパートの草加部はある意味似たもの同士だが対極的な存在、自分が正しい異質なものは認めない、そのためなら周りも巻き込んで根拠のない言葉や威圧感で捩じ伏せてやる、自分も含めてこんなところは誰しも心当たりあるんじゃないかと思った、花音がこの世に存在した証として残した絵、彼女を理解するために絵を描き始めた添田、空に浮かんだイルカの雲が「やっぱり花音は俺のだったんだ」と気付いて流した涙にちょっと泣けた、スーパーを畳んだ青柳に焼き鳥弁当のお礼を言う男、それに対して静かにお礼を言う青柳、今まで雑に扱ってた些細な幸せをそれぞれが気付いて終わったところに救いがあったと思う
