アイヌモシリのKoChiakiのレビュー・感想・評価

静寂な夜と火だけを灯りにチセに集まる人々。ただただ美しい自然とアイヌの人たちの営みがそこにはあって、監督のセンスの良さを感じた。

一人の少年として青春を過ごす幹人と、アイヌコタンに生まれ育ったアイヌとしてのカントと、その瑞々しい一瞬一瞬がどちらに偏ることもなくよく伝わってくる。

熊からの視点で幹人だけ焦点があってはっきり見える様子が、他者の視点(しかも動物)から撮ってるのにすごく内省的に思えて印象に残った。