映画好きの柴犬

青くて痛くて脆いの映画好きの柴犬のレビュー・感想・評価

青くて痛くて脆い(2020年製作の映画)
3.2
説明不足🤔

 人付き合いが苦手な田端楓(吉沢亮)と、空気の読めない秋好寿乃(杉咲花)。周囲から浮いていた二人が「世界を変える」ために作ったサークル「モアイ」は、秋好亡き後変容してしまう。楓は本来の「モアイ」を取り戻すための計画を開始するが...

 「君の膵臓をたべたい」の住野よる原作の青春ミステリー。キミスイみたいなのを想像していたので、全然違って驚いたけど、それは作者の意図通りだったみたい。

 ただ、映画化は成功しているとは言い難いかな。ミステリー要素に振りすぎて、本来描くべき楓と寿乃の心の動きが描けていない。だから、ただでさえエキセントリックで常人には理解し難い二人なのに、なんでこんなことをしているのか、なぜそんなことを言うのか、なぜ二人は変わってしまったのかが、理解できなかった。原作を読んでいたら、理解できたのかもしれないけど...

 ポンちゃん(松本穂香)や、瑞稀(森七奈)の描き方も中途半端。